2018年3月12日月曜日

稼働率の高い埋立地──浦安_2

2018.2.24【千葉県】──地下鉄 東西線を歩く_3

 ディズニーランドの成人式見学の帰り道、浦安駅行きバスの車窓で目にした光景が印象に残り、JR京葉線 舞浜駅の周辺を浦安市のくくりで歩きました。


 この日は舞浜駅に降り立ち、ディズニーランドとは反対側の閑散とした北口に出ます。
 整然とした戸建住宅街は、首都高速湾岸線+東京湾岸道路に面するため防音壁が築かれますが、ディズニーランドアトラクションの汽笛や、西葛西まで響く夏の花火など、好意的な意識がないと騒々しく感じそうと。(以上、舞浜地区)


弁天地区


 見明川(みあけがわ)対岸は、以前漁師が「弁天」と呼んだ豊かそうな漁場の埋め立て地(1968年)で、現在もその名が残ります。
 上の可愛らしい若木はハボタンで、ここから迫力ある姿に変貌するのだそう。

 下は白い外壁がまぶしい見明川団地(1977年 分譲・賃貸)で、不動産広告のようにリフォーム後は当然きれいになりますが、窮屈そうに見える間口は広くなりません。
 現 UR都市機構によるらしいも、付近に同様の集合住宅がある様子から「浦安スタイル」として記憶に残りそうです(敷地境界も生け垣ではなく白い壁)。



鉄鋼通り(町名)

 東京側からディズニーランドに向かう京葉線車窓は、新木場(夢の島)の温室〜葛西臨海公園の観覧車が気分を盛り上げ、シンデレラ城が夢の国への到着を告げます。
 誰もが夢を見に来ているため、その先に隣接する工場群が目に入らないことは、自治体にとっては好都合と。
 鉄資材を扱う工場・倉庫が並ぶ「鉄鋼団地」(関東随一らしい)の埋め立は、ディズニーランド建設申し出(1959年)の後を追うように動き出したとのこと。
 自治体側とすれば、レジャー施設と生産施設が同時に立ち上がる、願ってもない事業だったようです。
 舞浜駅先の車窓に広がる工業群はしばらく続きますから、かなりの広さがあります。



浦安マリーナ、浦安ヘリポート


 広い敷地を持つ浦安マリーナは、夢の島マリーナを運営するスバル興業の施設で、映画館 有楽町スバル座から始まった会社だそう(スバル座では、ビートルズ映画3本立て、TOMMYなど、音楽系作品を観た記憶が残る)。
 浦安ヘリポートは、遊覧飛行、チャーター輸送を行うエクセル航空が所有する非公共用施設で、首都圏で唯一24時間利用可能。空からの夜景はキレイでも、オスプレイに限らずヘリコプターは……

 下は倉庫等が並ぶ対岸からディズニーシーのS.S.コロンビア号を見たもので、船からもこちらの景色が見えるはずですが、ディズニーランドマジックで遮っていそうと。




浦安市運動公園

 総合体育館では以前、Bリーグ千葉ジェッツふなばしホームゲームが開催されたそう(2016-17シーズン3位)。
 日本バスケットボール界の改革を託された川淵三郎 氏が激怒したおかげで、ファンの裾野が広がったのではないか(NBAとは比較にならなくても盛り上がります)。
 オリンピック種目となり人気が高まるスケートボードでは、素人目には無茶な滑りに挑戦する姿を多く見かけます(右は階段の上から下まで飛び降りようとする姿)。新しい技へのチャレンジには失敗がつきものですが、コンクリートの上で何度もコケる姿に、足首等をねん挫しないか心配になります。

 下の「躍動の門」には、好感と共に岡本太郎の名を想起し、素晴らしい芸術家であることを納得させられます(人格には疑問を感じるが)。



追記──イチロー、マリナーズ復帰!

 「花道は彼をもっとも愛するシアトルで」とは日本人の勝手な解釈で、活躍を期待されホームに招かれたことを誇りにプレーして欲しい、というのが彼らの本意なのでしょう。
 メジャーリーグ球団は温情では動かず、チーム状況や収支の見込み等で判断するドライな雇用主なので、今年活躍しても来季以降は保証されません。
 とはいえ、きっとシアトルのファンは心から歓迎してくれますから、このチャンスを生かして、大リーガーライフを楽しむ=活躍してもらいたいと。

0 件のコメント:

コメントを投稿

色あせる思い出──いなげの浜

2021.4.10【千葉県】  ここは埋め立て事業により失われた浜辺を、日本初の人工海浜として復活させたものですが(1976年)、侵食の影響が大きいため保全は大変そうです……  ディンギー(キャビンを持たない小型の船舶)を目にすると、条件反射のように 大瀧詠一「...