2018年7月30日月曜日

最強のインパクト──千葉_2

2018.7.15【千葉県】──JR総武線を歩く_11

 この日は、JR京葉線 蘇我駅(遠いイメージを体感したかった→実際遠い!)からバスに乗ります。地名から飛鳥時代の蘇我氏を想起するように、大化改新で暗殺された蘇我入鹿(そがのいるか)の弟が暮らした説があります。内房・外房線はここから分岐します。




 企画展示「恐竜ミュージアム in ちば」の宣伝を目にし足を運びます。
 特段の恐竜好きではないが、岩の中から化石を発掘する作業者って、およそ1億年前のタイムカプセルを解き放つよろこび+緊張感でシビレまくりそうと。
 子供には見た目のインパクトが重要なため、迫力ある展示に腐心しているようですが、どんな工夫もティラノサウルスの歯のインパクト(上)にはかないません。大きな牙が並ぶ様に「これぞ恐竜」のイメージを持つ人は多いのではないか。
 千葉県が自慢したい「チバニアン:地球地磁気の最後の逆転(理由は未解明)が記録された地層」(正式決定は来年?)の説明には工夫が感じられるも、これで伝わるかなぁ?




 ここは、日本の畜産技術研究発祥の地とされる農林水産省畜産試験場(1917年:大正6年)跡地を整備した公園で(1987年)、上記の中央博物館、芸術文化ホール(この日もコンサートが開かれていた)、西洋庭園(上)、彫刻の広場(右)や各種グラウンドがあります。

 猛暑日に近い暑さなので、庭園や広場に人影はありませんが、木陰でうごめく群れが見え隠れし、皆スマホをのぞく様子から、付近には恐竜ならぬモンスターが潜んでいそうと。ハンターの方がゾンビじゃないかとギョッとしますが、暑い中でも公園まで足を運ばせる力は、引きこもり対策の参考になりそうと。



 これまで千葉の地名は、地方豪族 千葉氏(桓武平氏)のゆかりと思っていたが、「葉が多く重なる→千葉」等の説がある地名を豪族が名乗ったとのこと。
 寺の始まりは709年とされ(712年 古事記の時代)、桓武平氏ルーツとされる桓武天皇(737年〜806年)より古い。
 千葉氏居城に近いため祈願所とされ、境内にある瀧蔵神社(右)の賽銭箱左側には千葉氏の紋があります。
 寺のシンボル大イチョウの下で、年配の団体がスマホを手にオリエンテーリングのようなことをしており、寺をテーマとしたアプリで遊んでいるようにも(その正体は不明)。
 最寄りの京成千原線の駅名は「千葉寺:ちばでら」。



 現在の千葉大学は、旧六医科大学とされた旧制千葉医科大学から1949年国立大学とされます。
 近頃、CT画像見落としの医療ミスで患者が死亡したことから、過去の同様ミスが報告されます。診療科間の情報共有に問題があったとされるが、それでは何のために総合病院で診てもらうのか? ってことになります。紹介状なしで大病院にかかる際の特別料金って何のため?

 キャンパス内外にある七天王塚は、牛頭天王を祭るもので上空から見ると北斗七星の形に配置されるそうで、平将門(生誕不詳)が信仰していた妙見信仰の象徴。付近は将門(桓武天皇の子孫)が暴れまくった地域なので、今後頻繁に登場しそうです。




 千葉市中心街の南東にある、亥の方角(北西よりやや北寄り:北西微北)に突き出した台地の亥鼻(いのはな)に、千葉氏の城(亥鼻城、千葉城)が築かれ、敷地と思われる周辺に城郭建築の郷土博物館(上)、千葉大学医学部(一枚上)および千葉大学医学部附属病院等があります。
 天守からの見晴らしはいいが建物ばかりなので、火の見櫓には適していそうと。
 右は中央博物館で模型を目にした、1879年(明治12年)創立の日本基督教団千葉教会

 飛行機の音が頻繁なのは成田空港が近いためと思っていたら、羽田空港への着陸便とのこと。西葛西も乱気流等の回避経路らしく、時折真上を通過することがあります。どちらも騒音レベルではないにしても、千葉市民にすれば迷惑に違いないと……


追記──台風が過ぎて感じる夏らしさ

 猛暑、豪雨に加えての台風でしたが、台風が過ぎてようやく普段の夏らしさを感じたのは、青い空に湧き上がる入道雲を目にしてからと。気象庁が「災害と認識」したのは突発的な暑さに対するものですが、季節感を乱す異常気象を「災害」とする判断は、われわれの基準と同じように。
 様々な東京五輪2年前イベントが開かれるも、2020年の夏がこの状況としたら、オリンピックをやってる場合か? とも。以前にも猛暑五輪の記憶はあるが、台風が来たらどうするのだろうか? いずれにしても観客は、サバイバルな状況を覚悟する必要がありそうと……

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