2018年8月6日月曜日

インスタ映え企画?──千葉_3

2018.7.21【千葉県】──JR総武線を歩く_12

 この日はJR総武本線 東千葉駅(千葉駅の隣)から歩こうと千葉駅で時刻表を見ると、この先は土曜昼間は15分に1本のローカル線扱いですし、繁華街から5分程度の距離で町外れ感が漂う様子に、小ぎれいな地方の県庁所在都市を想起しました(怒られそう……)。



 神社なのに竜宮城のような派手な色使いで、毛色の違いにとまどいます。千葉氏守護神の妙見菩薩を本尊とする千葉妙見宮として建立され、明治の神仏分離より神社となるも、妙見菩薩天之御中主大神は神仏習合で同一とされた経緯から、妙見信仰の神社とされます(よく分からん)。
 妙見信仰とは、北極星を神格化した妙見菩薩(仏教の帝釈天、大黒天等と同様の天界に住む護法神)に対する信仰で、他でも妙見堂の施設を目にした記憶があります。
 関東の歴史で避けて通れない平将門は、北斗信仰(妙見菩薩)の加護を受け関東を平定したとされるが、漫画『北斗の拳』のケンシロウのようとすれば興味を抱けるか?
 カラフルな下の御幣(ごへい:五色の紙は可らしい)には落ち着けない印象を受けますが、この明るさに将来を託したい人が集う神社らしい。




 中央区役所との複合施設で、空襲で焼け残った旧川崎銀行千葉支店の建物をビルで覆う、さや堂方式中尊寺金色堂旧覆堂等)により保存と新設を実現します。
 内側の建造物を覆う壁の外観はチェルノブイリ原発の石棺のようと(大変失礼!)。
 右の、さや堂ホールとして歴史的構造物が保存される区域は、コンサート会場にも利用されます。音は響きそうだし、柱をあじとして受け止めれば楽しめそうな空間に見えます。ドラマ等の撮影には絶好ではないか。
 開催中の展示にピンとこなかったが、日本画を多く収蔵する美術館なのでいずれゆっくりと。



 2007年開館のいまどきらしい参加体験型の科学館。
 右は、夏の特別展「ミラーマジック~鏡の世界は不思議がいっぱい~」の様子で、床の絵にはいつくばる姿を鏡で壁のように映し出したもの。
 インスタ映えを目指すカメラマンからの様々な注文を受け、演ずる側もその気になっているのでそれらしく見えます。
 鏡を使いマジックのように見せる様々な展示では、鏡の前で親子が踊るような姿も見られ、おやじもはしゃげる企画(?)のようです。
 ガキ時分に、向ヶ丘遊園のミラーハウスだったか? 鏡の迷路が結構好きだったことを思い出しました。

 右の巨大なスズメバチの巣のような構造物は、球形状のプラネタリウムの底部分。
 ここでは、光学式の恒星投影機と、CG映像を映し出すデジタル式プラネタリウムを同時に使うハイブリッド方式を用い、ポケットモンスターやティラノサウルスが登場するプログラムを上映しています。
 以前のプラネタリウムは、前回見学した城郭建築の千葉市立郷土博物館にありましたが、利便性からもこちらの方が利用者は増えたことと。
 展示空間にゆとりがあり、考えさせる展示が多いことも人気の理由らしいが、こちらとしては、屋内で涼めたことが何より助かりました。
 Qiball(きぼーる)とは、希望のボールという意味で、「Q」は球形のプラネタリウムを表すそう。




 千葉都市モノレール1号線は、千葉みなと駅(JR京葉線駅&千葉市役所)〜県庁前駅 間を結ぶ、ルート設定の動機が分かりやすい路線。
 現在の森田健作知事は、若い時分のドラマでは熱血漢を演じていましたが、議員になっても一本気な性格からトラブルメーカーだったようです。
 知事になってからの、アクアライン通行料値下げ(暫定措置としてETC普通車800円)は功を奏し、木更津市では人口・税収の増加、住宅地基準地価の上昇などの経済効果を生みました。県の負担は増えても地域活性化への決断こそ政治力の見せ所と。
 県庁・JR本千葉駅(ほんちば)周辺の旧中心地には古びた建物が多く、「本千葉」の名は単なる名誉だけで、県庁お膝元にもかかわらず活気は戻らないようです。


追記──花火に誘われたのか……

 8月1日開催の江東花火大会(江東区主催 荒川が会場)の様子が、玄関前の廊下からバッチリ見えました。引っ越しは昨年8月末なので、花火大会の存在を知りませんでした。
 わたしはこれまでも、高島平で戸田橋花火大会、武蔵小杉・新丸子で多摩川花火大会(昨年の被害から今年は豪雨・落雷を避け10月開催)、田町で東京湾大華火祭(東京五輪選手村建設工事のため2015年で休止)等、自宅から花火を眺められる場所に暮らしていたため、知らないうちに花火に誘われこの地を選んだようにも……
 どれだけ暑くても、花火を眺めている間は夏の風情を実感できますから、季節の催しを楽しませてもらいました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

色あせる思い出──いなげの浜

2021.4.10【千葉県】  ここは埋め立て事業により失われた浜辺を、日本初の人工海浜として復活させたものですが(1976年)、侵食の影響が大きいため保全は大変そうです……  ディンギー(キャビンを持たない小型の船舶)を目にすると、条件反射のように 大瀧詠一「...