2018年7月16日月曜日

夢を抱かせてくれた──幕張_3

2018.6.24【千葉県】──JR総武線を歩く_9

 幕張メッセに通い始めた時分は千葉方面に暗かったため、JR京葉線 東京駅(現在 有楽町駅から改札外の乗換えが可能らしい)から「舞浜って近いんだ」と感じるも、各停だとその先が遠かった印象が残っています。




 1989年開業なのでもう30年になるそうです。
 以前はコンピュータ関連の展示会に足を運び最新技術を見聞しましたが、当時は大型機種からの技術移植のため大仕掛けで、パソコンレベルの製品でも高価でした。
 そんな壁を崩したのが、インターネットの一般ユーザーへの普及で、パソコンの自宅利用が増えたためネットワーク機器から安価な製品が出始めました。
 当初は東京国際見本市会場の代替とされ、幕張新都心開発の旗印とされるも、パシフィコ横浜(1991年)、東京国際展示場(1996年)開業により都心回帰が進みます。
 ですが、この日も開かれるライブや、アニメ等のイベント(コミケってやつ)により、2016年最高利用数を記録したそうで、サブカルチャーイベントのメッカとされるのも悪くなさそうと。




 うわさには聞いていたが敷地面積が広いため、買い物目的が無い者は店内を歩くことに飽きてしまいます。
 仕事柄蔦屋書店を見学するつもりも、日曜のせいか人が多く(書店ってこんなに人が集まるの?)あまり歩けなかったが、この集客は企画力によるものと感心させられます。本は生き物なのに、出版社側も、読み手との間をつなぐ書店も、育てていく意識が弱かったため、読者層の縮小を招いたかも知れないと。


 幕張新都心の開発は、ビジネス街、住宅街、ショッピングモールを近接させるとともに、マイカー利用を前提とした都市整備を目指したようですが、他と同じように駐車場は広くても出入庫で渋滞が発生します(ららぽーとにはその印象は無かった)。
 コストコホールセールの入り口をのぞくも、家族で戦場に向かうような入れ込み様に圧倒され早々に退散しました。会員制のため会費を取り戻そうとするようにも。

 住宅、オフィスビルの建設や、ショッピングモール誘致だけでなく、活気を下支えするためハイテク企業やイオン本社など企業の丸抱え誘致を目指す戦略が功を奏し、街の活性化基盤が整えられます。




 この日は西武戦が行われており、球場の外まで響く歓声の威勢はよかったが、この日マリーンズは敗北。女性ファン(「ロッテ女子」ではチョコ好きのようにも)には一途な印象があったり、ナイスガイの井口監督(悪いイメージを持つ人はいないのでは?)を応援したいと思うが、低迷しています……
 海に面する球場のため、風の影響を受ける映像をよく目にしましたが、上のようにバックスクリーン裏が砂浜ですから、海風をモロに受けるのも当然と。



 幕張メッセで開かれたMacworld Expo/Tokyo(パソコンMacのイベント:1991〜2001年)は、Macユーザ唯一のお祭りなので毎年足を運びました。当時勤務していた週刊誌はAppleと懇意だったのでWWDC(Worldwide Developers Conference)を聴講した際、このホテルのパーティーに参加したことがあります。
 別の機会の記者発表に出席した同僚の女性が、スティーブ・ジョブズに気に入られ、帰途に直接電話を受け引き返して食事をしたそうで、「わがままなおっさん!」の印象は分かる気がします。
 様々な夢を抱かせてくれた施設から思い出がよみがえり、遠くても足を運んだ理由を再確認しました。
 右奥はアパホテル リゾート東京ベイ幕張(旧幕張プリンスホテル)。


 京葉線 海浜幕張駅から地下鉄東西線 西葛西駅(自宅)へは、JR武蔵野線で西船橋駅乗り換えが便利と知り、初めて武蔵野線を利用します(直通 or 南船橋駅乗り換え)。マリーンズファン等で大混雑するも、多くは西船橋で乗り換えます。東西線は混まないので、多くは総武線への乗り換えらしいが、そんな人の流れがあることを初めて知りました。

 京葉線沿線の大規模な住宅街開発には「都心に近い」新浦安駅周辺があるが、町づくりの方針がしっかりしている付近の方が暮らしやすそうに見えます。埋立地なので東日本大震災で液状化被害を受けますが、豪雨被害を受けた傾斜地や川の合流部より「よっぽどマシ」に映るかも知れません。ですが、液状化被害は一度では終わらないらしく、今後も被害が発生する恐れがあります。
 平坦地の狭い国では、安心して暮らせる場所を探すことが人生のテーマのように……


追記──現在の住居での災害対策

 豪雨被害のニュースを目にして、自宅周辺でシミュレートしてみようと。
 現在暮らす部屋は11階なので浸水、土石流の心配はありませんが、西の荒川、北の中川、東の江戸川から堤防で守られるゼロメートル地帯なので、堤防が決壊したらOUT! 排水に時間がかかれば、一週間程度の水・食料の備蓄が必要になります。
 避難する場合も、江東区のゼロメートル地帯の地下を通る東西線がNGとすると、西船橋方面の丘陵地を目指すのか? 考えただけで気が遠くなりますが、それが想像を超える自然災害対策の難しさかも知れないと。


追記──日本人の底力

 7月中旬の連休に、豪雨被災地の支援にボランティアが集結します。
 高温注意情報が出される猛暑日にもかかわらず、汗だくになって家財の片付けや、泥をかき出す姿に、日本人の底力を感じました。被災者が涙を流して感謝するように、そんな姿こそ「カッコイイ!」と讃えたい。
 困った人を目にした際、自主的に手を差し伸べる心を持ち合わせていれば、この国の精神は滅びることはないと、次の世代に伝えられそうです(でも、国が滅びることはあるかも……)。

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