2018年10月1日月曜日

若者が夢を抱ける丘に──船橋日大前

2018.9.16【千葉県】──東葉高速線を歩く_5

 北習志野駅前商店街にあるおもちゃ屋の店頭には、昔ながらにバラ売りの花火が並んでいます。カバーを開けられず写真は撮れませんでしたが、「これ何本にする?」「そんなに買えないよ!」なんていまの子もやっているのかと……


北習志野分場(給水施設)

 本施設も丘の上にありますが、もっと標高の高い地域に水を送るためには、これだけの高さ(ポテンシャルエネルギー:水圧確保)が必要なようです。

 習志野原付近は、江戸時代は馬の放牧場、明治時代以降は陸軍の演習場とされ、戦後は食糧難対策として緊急開拓事業が始まるも、米軍に接収され事業は頓挫します。
 返還後に開拓が再開されますが、10数年後の高度経済成長期には工場や住宅利用が求められ、土地は手放されることになります。
 土地が切り売りされる際に自治体が町作りのビジョンを持たなかったため、インフラ整備が後手に回り慌てて対処した姿に見えます。



 ここは、B.LEAGUE(プロバスケットボールリーグ)の千葉ジェッツふなばし(2017-18シーズンチャンピオンシップ 準優勝。ジェッツは成田空港のジェット機から)のホームアリーナとされます。
 やたらと速い展開はサッカーよりもスリリングで、じっくり見てみたいスポーツと。テレビ放映を目にしないと思ったらBSなんだそう。

 右は、どこの体育館でも目にするバレーボール大会。インドアなので出会う機会は少ないが、バレーボール人口の多さを再確認します。圧倒的に女性が多いのは、男女日本代表の成績が反映しているようにも。男子代表はミュンヘン五輪(TV「ミュンヘンへの道」ってのがありました)以来パッとしません。





 キャンパス内に、滑走路のような幅の広い舗装路が伸びています。同大卒業生ながら、どこにどんな学部があるか知らなかったが、千葉にグライダーを飛ばす学部があることは認識していて、ここがそうかと。
 この舗装路は交通総合試験路(長さ618m、幅30m)として、自動車、二輪車の走行試験、小型飛行機、人力飛行機等の滑走試験に使用されるそう。飛行機の離発着は出来ないため、グライダー部は埼玉県の妻沼滑空場(日本学生航空連盟が運営)で活動している。下の右側が舗装路の終端。
 関係者以外立ち入り禁止の看板はあるが、消防署の訓練(上)には協力的です。




 戦後から校舎があったそうで、1996年東葉高速線の駅開設まではバスで通っていたのか?
 他の駅とは力の入り方が違う右の駅舎は日大教授の設計によるなど、誘致〜建設費等々ひっくるめて日大の負担らしく、結果、周辺都市開発の礎への投資となったようです(駅名くらい当然、という感覚か)。
 お金をつぎ込んで地域の好感度を上げても、お粗末な大学運営の醜態をさらしては、オープンキャンパスに人が集まらないのも当然かと。
 学府が技術者を育てる機関として機能していれば、育ててもらった技術者は古巣への恩を忘れないと思うが、信頼を失うような態度では、数が自慢の同窓の絆も求心力を失いそうと。


 翌週には、小学生~高校生を対象とした宇宙エレベーターロボット競技会の関東地区選考会が開かれ、制服姿の子どもたちが集まります。
 宇宙エレベーターとは、地球を周る静止衛星から地上へ向けて垂らしたケーブルに昇降機を取り付け、人や物資を輸送できるようにするもの。最新技術を利用すれば実現可能と考えられるため、技術を競うコンテストが各国で開催されます。
 ジャックと豆の木のように(?)、宇宙まで登ろうとする夢や意欲は素晴らしいもので、いまどきは小学生から宇宙を目指すのですから、望遠鏡をのぞいてあこがれるだけの時代とは隔世の感があります……


追記──松井 稼頭央(西武ライオンズ)引退

 走攻守どの動作もシャープで、これぞアスリートとほれぼれする大好きなタイプの内野手。フィールディングには自負があったようでも、大リーグ選手の「地肩の強さはハンパない」と闘志を燃やしたそう。
 故障対策として筋トレに励んだようで、以前見かけた際、背はわたしより少し低いが全身マッチョな姿に驚きました(TV番組『SASUKE』のチャレンジャーのよう)。
 見ていてスカッとする、クールなプレーをありがとうございました……


連続テレビ小説「半分、青い。」終了

 人気脚本家(北川悦吏子:えりこ)のオリジナル作品とされるが、話が面白ければストーリーはすっ飛んでもいいとするような展開に、後半はシラケてしまった。
 主人公のような自己中心的・短絡的な行動が、周囲に迷惑をまき散らす様子は日常でも多く見かけ、「現実はこんなもん」と女性視聴者が溜飲を下げるとしたら、「自分らしさを表現したい!」はどこへいったのかと、突っ込みたくなります。
 ですが野郎どもも、「夢とか言ってたくせに」と思われていることに気付かされ、朝から気が重くなる半年間だったと……
 笑顔が少ない主人公(永野芽郁)への思い入れは、難しいに決まっています。
 中村雅俊(ギター、歌の芸は身を助ける?)&風吹ジュン(カワイイおばあさん!)の祖父母役はショックでしたが、二人とも70の声が聞こえる年代とは……
 豊川悦司にはまり役を用意したとの自負からか、作者は甘えすぎていたように。
 ほのぼのしたボケ姿が似合う原田知世は、目指せ八千草 薫さん! と……

 次作「まんぷく」を目にし、「これが朝ドラ!」明るい朝が戻ってきたと。
 今が旬の安藤サクラ!(父:奥田瑛二、夫:柄本 佑)は文句なし!

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